「仕事を楽しむ」。
これはサンクジャパンのスタッフや、ともに仕事をしている職人さんや仲間たちと共有している大切な言葉です。
特に私たちが手がけている建物や空間は、誰かを楽しませるためにあるものです。
つくり手が楽しんでいなかったら、いいものなんかできるわけがありません。
2023年8月にオープンする「shitagoya」が、どんなデザインのお店になるかお話する前に、私たちのお店づくりに対する考え方を紹介させてください。
ヒアリングから始まるお店の設計
サンクジャパンのお店づくりは、お客様へのヒアリングから始まります。
「お店のイメージ」と「なんとなくの予算感」を持って来社されたお客様と、その地域や客層、商品等について改めて整理することで、一緒になってお店のイメージをつくり上げていきます。
この段階でおおよその予算をご提示できるのは、設計から施工まで行うサンクジャパンの強みです。現実的には、お客様のイメージする予算感と現実とでギャップが生じてしまうケースは多いです。しかし、しっかりとイメージを共有できているからこそ、予算内に収まる提案をするのか、借入を増やして実現に向かうか、物件を変えて再検討するのかといった擦り合わせを早い段階から行うことができるのです。
働く人が仕事を楽しめるお店づくり
サンクジャパンのお店づくりでは、最初に「働く人にとって快適な環境」を考えます。
例えば、飲食店の場合、最も長い時間、お店の中にいるのは料理人さんです。
営業前に仕込みを行い、営業中はお客様に提供する料理を作り、営業が終われば片付け。翌日の準備をしてから帰ることもあるでしょう。
そんな料理人さんが、気持ちよく仕事ができるからこそ、美味しい料理と気持ちの良いサービスでお客様を楽しませることができます。
一方、料理人さんの仕事場「厨房」が、使いにくかったり、劣悪な環境だったりしたらどうでしょうか?
きっとそこで働く料理人さんは、すごく疲れてしまいますよね。ストレスも溜まります。
ストレスを感じ続けた状態では、料理の味にも影響が出てしまいます。ホールスタッフとの関係も悪化し、その雰囲気はお客様にも伝わってしまいます。
お店を利用する方の満足度だけに目を向け、お店で働く人がストレスを溜め続けていては本末転倒です。
もちろん、お店に食べに来てくれるお客様を無視したお店づくりをしようというわけではありません。お店を利用する方が満足して帰ってもらうことはとても大事なことです。
優先度ではなく、考える順番。
お店で働く人が楽しんで仕事できていなかったら、良いお店なんてできるわけがありません。
引き渡したときが一番の状態であってはならない
サンクジャパンでは、目を引く奇抜なデザインや、流行の最先端をいくデザインのお店をつくることはありません。
なぜなら、「完成し引き渡したときが、お店にとって一番の状態であってはならない」と考えるからです。
新しいことに価値があるお店だと、時間が経つとともに古さや飽きが出てきてしまいます。
目指すべきは神社や仏閣、教会のような経年美です。時間が経つとともに、色合いや質感が変化して美しさが増していくお店づくりを心掛けています。
そのために、サンクジャパンが設計施工を行うお店では、素材そのものの持つチカラを最大限に活かし、且つ、ロングライフデザインを意識した設計を行います。
「shitagoya」は、サンクジャパンのショールーム
2023年8月オープン予定の「shitagoya」は、料理人さんが独立に向けて学べるシェアキッチン型レストランであると同時に、サンクジャパンのお店づくりに対する思いが詰まったショールームでもあります。料理人さんが決まっていない曜日は、ショールームとしてオープンする予定です。
店内の随所に、サンクジャパンの考えるお店づくりの真髄が盛り込まれています。ご来店の際は、是非その点もお楽しみください。
「shitagoya」は、現在オープンに向けて準備中。完成までもう少しです。
次回は、サンクジャパンが考えるお店づくりが、「shitagoya」にどのように活かされているか、具体的な例とともにご紹介したいと思います。
独立を目指す料理人さんを応援します!
「shitagoya」では、独立を本気で目指す料理人さんとの出会いをお待ちしています。
独立に向けた第一歩を、サンクジャパンとともに踏み出しませんか?
「shitagoya」に関するお問い合わせ・ご相談は、当社ホームページ内「CONTACT」または、下記メールアドレスにてご連絡ください。
サンクジャパン株式会社
飲食室 室長 齊藤 恒(さいとう わたる)
MAIL: saito@cinq-japan.com
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