廃材や端材をアップサイクル

廃材を活用して新たな製品を生み出したいんです!

2021年6月サンクジャパンinfoメール宛てに、東京の美術大学に通う学生さんから1通のメールが届きました。

「授業の課題制作として、建築廃材を活用して新たな製品を生み出すことを考えています。先日サンクジャパン事務所の前を通った時に、<TAKE FREE!! ご自由にお持ち帰りください>というメッセージとともに、廃材が並んでいるのを見て、材料提供をお願いしたく連絡しました」との内容でした。

「現場から出る建築廃材を”ただのゴミ”として捨てるのはもったいない」、「必要としている人に届けば価値のあるものになるはず」という想いでスタートした廃材リサイクルの取組みが、こんな展開に繋がったことが嬉しくて、すぐにメール返信をして面談をセッティングし、実際に会ってお話を伺いました。

今回のテーマが、「廃材を使って新たな製品を生み出す、且つその製品を使うことでモノが減らせる」ということで、廃材を使って「木製の調味料入れ」を作る予定とのことでした。

調味料は、購入頻度や使用頻度の少なさから、”詰め替える”より新しく買ってしまおうと考える人が多いので、長く使いたいと思える(シンプルでデザイン性の高い)調味料入れを制作することで、ガラス瓶やプラスチックの容器に取って代わりゴミを減らせるのではないかと考えたそうです。

完成作品を持って報告に来てくれました

課題制作にあたり工夫したことや苦労したことなどを作品を見ながら説明をしてくれる森田さん

最終的に完成したのは、廃材の集成材の板から切り出した部材を圧着して作った寄木細工のようなお盆でした。

実は、何度か廃材を提供する中で、「いくつかのパターンで調味料入れを制作してみなのですが、満足のいく面白い表現が出来ないんですよね」という苦労話は聞いてました。

そんな中、種類の違う木材を混じえて接ぎ木のような素材感が出せたら面白いのではないかと考え、集成材の断面をデザイン的に見せることもできるお盆にしたとのこと

制作過程においては、集成材の板を棒状に切り出し、細かくした木片の組み合わせのパターンをいろいろと試行し工夫したとのこと。集成材の断面をうまく使ったデザイン性は講評会でも褒められたそうです。

”構想期間 2カ月、制作期間 2週間”、繊細なデザインと木のぬくもりもを感じられる素敵な作品が出来たと思います!

同じテーマの他の学生さんは、「いらなくなったカーテンを使ったエコバック」、「フェンスを使ったカゴ」、「果物ネットを使った小物入れ」などを制作したとのこと。

左側が集成材の板を棒状に切り出し細かくしたもの、右側がいろいろな組み合わせのパターンを試したもの
いろいろな断面の木片の組み合わせパターンを試行錯誤した後が垣間見れます

この作品いただきました

今回ご厚意で課題制作の作品をいただき、ありがとうございました。

私たちの建築現場から出た廃材が、アップサイクルで素敵な作品に生まれ変わる瞬間に立ち会えて光栄です。

今後もこのような”ほっこり”する経験が出来るよう、廃材リサイクルなどのSDGsの取組みを続けていきたいと思います。

なぜいま”廃材リサイクル”なのか